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●ライブラリファイル
出荷状態のlibgcc.aにはgdbのデバッグ情報が入っており、カーネル作成時のデバッグ情報形式(DWARF+)と混在するため、make menuconfigで“Kernel hacking”-->“Optimize -O kernel debug”オプションをONにして作成したlinuxカーネルを、PARTNER-ET2/JTAGもしくはPARTNER-Jでデバッグする場合、PARTNERで正常にカーネルファイル(vmlinux.out)を読み込むことができない問題が発生する。
問題のあるlibgcc.aファイルをデバッグ情報なしのlibgcc.aファイルと差し替えることで問題は解決する。
また、PARTNER-ET2/JTAGまたはPARTNER-Jを使わない場合は問題は発生しない。
差し替え手順
1. libgcc.a.gzをダウンロードダウンロード:ライブラリファイルlibgcc.a.gz
2. ファイルを解凍
#gzip -d ./libgcc.a.gz
3. クロス開発環境のファイルを差し替える
#cp ./libgcc.a /opt/Embedix/tools/lib/gcc-lib/sh4-linux/2.97
4. カーネルを再構築
●CD-ROMドライブ認識時の不具合
一部のCD-ROMドライブが本Linux上で正しくマウントできない。CD-ROMドライブから返されるデータ長がバッファサイズより大きいものがあり、バッファオーバーフローを起こしていた。次のパッチをあててカーネルを再構築することで解決する。
パッチあて手順
1. パッチファイルをダウンロードダウンロード:CD-ROMドライブ不具合対策パッチファイル
2. ファイルを解凍
#gzip -d ./cdrom.patch.gz
3. パッチをあてる
#cd /opt/lineo-BDK/KMC-BDK/sys/linux
#patch -p1 < cdrom.patch
4. カーネルを再構築(取説 6.6 (3)参照)
5. ターゲットに転送(取説 6.6 (4)参照)
CD-ROMからLinuxを起動した後、HDDにLinuxをインストールするためにCD-ROMをマウントしますが、ここでCD-ROMをマウントできない場合は、HDDにLinuxをインストールすることができません。その場合はCompactFlashを用意していただき、ネットワーク経由でのインストールを行っていただくか、弊社RISCキットサポート係までお問い合わせください。対策版(上記操作でパッチをあてた新バージョンのカーネルを書き込んだもの)のCD-Rをお送りいたします。
●コンソールテキスト画面の不具合
コンソールテキスト画面で、横80文字目から100文字目までの間が画面に表示されない。VIDEOチップのレジスタ初期化ルーチンで初期化が正しく行われていなかったのが原因。次のパッチをあててカーネルを再構築することで解決する。
パッチあて手順
1. パッチファイルをダウンロードダウンロード:コンソール画面修正パッチファイル
2. ファイルを解凍
#gzip -d ./video.patch.gz
3. パッチをあてる
#cd /opt/lineo-BDK/KMC-BDK/sys/linux
#patch -p1 < video.patch
4. カーネルを再構築(取説 6.6 (3)参照)
5. ターゲットに転送(取説 6.6 (4)参照)
●バージョンアップBIOS New!!
BIOS画面でのコンソール入力処理に若干のバグが残っていました。
バージョンアップ手順
1. バージョンアップ版BIOSファイルをダウンロードダウンロード:バージョンアップ版BIOSファイル
2. ファイルを解凍
LZH形式で圧縮しています
3. CPUボードに電源を入れ、ホスト(Windows環境またはLinux環境)とEthenet通信する環境を設定
CPUボードのMACアドレスやIPアドレスを設定して、ホストとpingなどが通じるように設定します。
4. BIOS画面で、BIOSアップデートモードに入る
KZP>biosupdate eth<リターン>
5. ホスト側で、解凍したファイルを転送する
>kzp_util bios -ip xxx.xxx.xxx.xxx -f kzp_shl_bios.out<リターン>
xxxはCPUボードのIPアドレス
すると、本当にアップデートしてもよいか聞いてくるので、“y”を入力すると、BIOSのアップデートが開始されます。
フラッシュメモリのアドレスがa00fffffまで書き込みが完了したら、KZPをリセットしてください。
書き込み途中でのリセットは絶対にしないでください。